受賞やら訃報、そのほか ― 2021/10/26 20:15
天皇家の娘が一般人との結婚を発表し、唐十郎が文化功労者に選ばれ、白土三平と弟の岡本鉄二氏がわずかな日にちを隔てて亡くなったと、ニュース色々。
衆院の選挙報道をテレビは本気で取り上げず、天皇家子女の結婚を情緒的な言葉で盛り上げるばかりだ。ブランドは消せないがそこそこ削った彼女の結婚はいい始まり方だ。離婚があってもOKだ。すべて彼女の人生じゃないか。天皇制の犠牲者で終わるのを拒否はした。
文化功労者とはなんぞ、老境とは?ブルータスよ。
「カムイ外伝」をはじめとする大作をものした漫画界の巨匠は89歳で亡くなった。
東日本大震災から10年。悪政が続いたところにコロナが降りかかる。そしてまだ収束した訳じゃない。
自虐的な歴史観なんてものじゃない。国民が自虐が好きだから今の政府が保っているのよ。何をやっても政治は変わらないと言って、考えることをやめ、メディアは権力者につく。DVから逃れられない。
以下受賞に関する毎日新聞の唐十郎氏の取材コメント。
「2005年に紫綬褒章の内示を辞退した者に再度光を当てて頂けましたので大変驚きましたが謹んでお受け致します。井上ひさしさん、蜷川幸雄さん、山崎正和さん以来しばらく演劇界からの受賞者が不在とお聞きしました。この受賞が次の演劇人に結びつければ尚(なお)嬉(うれ)しいです。昨年から劇団唐組も芝居の延期や中止に追い込まれた現状に異風を起こしたいと願っております」
衆院の選挙報道をテレビは本気で取り上げず、天皇家子女の結婚を情緒的な言葉で盛り上げるばかりだ。ブランドは消せないがそこそこ削った彼女の結婚はいい始まり方だ。離婚があってもOKだ。すべて彼女の人生じゃないか。天皇制の犠牲者で終わるのを拒否はした。
文化功労者とはなんぞ、老境とは?ブルータスよ。
「カムイ外伝」をはじめとする大作をものした漫画界の巨匠は89歳で亡くなった。
東日本大震災から10年。悪政が続いたところにコロナが降りかかる。そしてまだ収束した訳じゃない。
自虐的な歴史観なんてものじゃない。国民が自虐が好きだから今の政府が保っているのよ。何をやっても政治は変わらないと言って、考えることをやめ、メディアは権力者につく。DVから逃れられない。
以下受賞に関する毎日新聞の唐十郎氏の取材コメント。
「2005年に紫綬褒章の内示を辞退した者に再度光を当てて頂けましたので大変驚きましたが謹んでお受け致します。井上ひさしさん、蜷川幸雄さん、山崎正和さん以来しばらく演劇界からの受賞者が不在とお聞きしました。この受賞が次の演劇人に結びつければ尚(なお)嬉(うれ)しいです。昨年から劇団唐組も芝居の延期や中止に追い込まれた現状に異風を起こしたいと願っております」
「妖精悪女解剖図 都築道夫」 ― 2021/07/28 20:27
解剖図とあっては買わざるを得ない。
都築道夫の作品がちくま文庫のコーナーにあった。忘れられていないことに震えるような愛しさを感じた。
私にとってこんな作家だったっけとちと驚いた。
この前ホテル探偵を読み返していたところよ。
都築道夫の作品がちくま文庫のコーナーにあった。忘れられていないことに震えるような愛しさを感じた。
私にとってこんな作家だったっけとちと驚いた。
この前ホテル探偵を読み返していたところよ。
「シートン動物解剖図」「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」 ― 2021/03/02 01:01
「シートン動物解剖図」と「解剖医 ジョン・ハンターの数奇な生涯」(ウェンディ・ムーア)の2点が目の前に揃った。
シートンは購入したもの、「解剖医〜」は図書館で借りた。
買おうかなと思ってたんだけど、図書館で検索したら、まあ、あるよね。
シートンについて。
数年前、科学博物館で行われた大きな企画展で、最後のブースにシートン関連の展示があった。
彼が残した手記の解説があり、シートンが晩年に後悔していると告白した一文があるという。そしてそれは狼王ロボに関するものだった。
シートンを知っている人なら狼王ロボの名を知らないはずはない。そのロボのことだった。ロボのパートナー、ブランカを捉えて囮に使い、ロボをおびき寄せることに加担し捕まえることに成功した。そのことを後悔していると手記にあったのだ。
私はこれを見て小躍りせんばかり、心でざまあ!と叫んでいた。
この狼王の一件は許し難いこととして私の人生に刻まれていることをご存知あるまい。
で、そのシートンの懺悔の存在をあろうことか、この年でやっと知るところとなり、この日の強烈な印象を残す。
で、この日の企画展がなんだったのかすっかり忘れてしまったのでした。
シートンは購入したもの、「解剖医〜」は図書館で借りた。
買おうかなと思ってたんだけど、図書館で検索したら、まあ、あるよね。
シートンについて。
数年前、科学博物館で行われた大きな企画展で、最後のブースにシートン関連の展示があった。
彼が残した手記の解説があり、シートンが晩年に後悔していると告白した一文があるという。そしてそれは狼王ロボに関するものだった。
シートンを知っている人なら狼王ロボの名を知らないはずはない。そのロボのことだった。ロボのパートナー、ブランカを捉えて囮に使い、ロボをおびき寄せることに加担し捕まえることに成功した。そのことを後悔していると手記にあったのだ。
私はこれを見て小躍りせんばかり、心でざまあ!と叫んでいた。
この狼王の一件は許し難いこととして私の人生に刻まれていることをご存知あるまい。
で、そのシートンの懺悔の存在をあろうことか、この年でやっと知るところとなり、この日の強烈な印象を残す。
で、この日の企画展がなんだったのかすっかり忘れてしまったのでした。
「菊と刀」から「レイシズム」 ― 2021/01/31 02:42
ルース・ベネディクトの「菊と刀」はアメリカでどういう位置付けをされているんだろうなと、ここのところ考えていた。
今日、改装されてから入ったことのないショッピングモールに行ってみた。
それで、中にある大きな書店に入ってこれを見つけた。
新訳とある。
彼女自身の前書きと、訳者による後書きだけでも読む価値があるように思える。
ナチスに加担していないともいえないアメリカで、文化人類学者によって、第二次世界大戦の最中に書かれた。
今日、改装されてから入ったことのないショッピングモールに行ってみた。
それで、中にある大きな書店に入ってこれを見つけた。
新訳とある。
彼女自身の前書きと、訳者による後書きだけでも読む価値があるように思える。
ナチスに加担していないともいえないアメリカで、文化人類学者によって、第二次世界大戦の最中に書かれた。
「レ・ミゼラブル」 ― 2021/01/12 02:53
BSで「レ・ミゼラブル」を放送するので録画しておいた。ミュージカル・ナンバーなどは有名だから凡そは知っている。
主要な配役も知っていたけどマリウスをエディ・レッドメインが演じると知らなかったから、そこは食いついた。
でもこれでは泣けない。ミュージカルとしてはいいのだろうな。
私が最初から観たいと思わなかったのは、小説をこれまでに4回読んだからだと思う。ワーテルローの戦いが長々と描写される章も真面目に読んだ。そうするうちに苦しむ人間たちを紙の中でしか認められなくなっていたかも。
あれがミュージカルになるってあまり信じられなくて、別のものとしても興味をそそられることがなかったんだな、きっと。
読んでる本は大昔も大昔、中学生の頃に父が買ってくれた新潮社の全集。二段組で3巻ある。
最初はワーテルローの戦いの章はぶっ飛ばして読んでた。3回目くらいからちゃんと読んだ。テナルディエのための章だとは理解していた。
追記。ワーテルローの戦いの章は思ったより少なかった。60ページほどだ。
主要な配役も知っていたけどマリウスをエディ・レッドメインが演じると知らなかったから、そこは食いついた。
でもこれでは泣けない。ミュージカルとしてはいいのだろうな。
私が最初から観たいと思わなかったのは、小説をこれまでに4回読んだからだと思う。ワーテルローの戦いが長々と描写される章も真面目に読んだ。そうするうちに苦しむ人間たちを紙の中でしか認められなくなっていたかも。
あれがミュージカルになるってあまり信じられなくて、別のものとしても興味をそそられることがなかったんだな、きっと。
読んでる本は大昔も大昔、中学生の頃に父が買ってくれた新潮社の全集。二段組で3巻ある。
最初はワーテルローの戦いの章はぶっ飛ばして読んでた。3回目くらいからちゃんと読んだ。テナルディエのための章だとは理解していた。
追記。ワーテルローの戦いの章は思ったより少なかった。60ページほどだ。
「ぬるい毒」(本谷有希子) ― 2020/10/29 21:23
図書館に予約の本が確保できたと連絡があったのでそれを取りに行った。期限を過ぎた本の返却もする。
図書館のフロアに、誕生日月のテーマでまとめた3冊の本を中身を見せずに貸し出しするという企画コーナーができていた。
少し悩んだけど借りてみた。
どんな選び方でも良いということなので7月というのを選んだ。
それの中身のひとつがこれ。知らない作家なので、すぐにページをめくってみた。
妙な始まり方で戸惑う。先入観を持つのが嫌で何も調べないようにしたのだけど、我慢できず見てしまったプロフィールで納得できた。劇団の主宰だった。
なるほど、と何故か思う。あとは好きかどうかなんだ。どうだろか。もう少し読んでみる。
図書館のフロアに、誕生日月のテーマでまとめた3冊の本を中身を見せずに貸し出しするという企画コーナーができていた。
少し悩んだけど借りてみた。
どんな選び方でも良いということなので7月というのを選んだ。
それの中身のひとつがこれ。知らない作家なので、すぐにページをめくってみた。
妙な始まり方で戸惑う。先入観を持つのが嫌で何も調べないようにしたのだけど、我慢できず見てしまったプロフィールで納得できた。劇団の主宰だった。
なるほど、と何故か思う。あとは好きかどうかなんだ。どうだろか。もう少し読んでみる。
「パチンコ」 ― 2020/10/27 11:38
アメリカでベストセラーになっていたものが日本語訳で今年の7月に出版された。
読みたいと思っていたので図書館の予約に入れたのだけど、新刊の割に予約数は少なかったのは些か意外に感じた。
タイトルと在日コリアンの物語ということがその理由だろうか。
実際に洋書レビュアーが書いている後書には、レビュアー自身が初めは読みたいとは思わなかったと書いている。
パチンコという遊戯に興味がなく、そもそも苦手と言っていて、私もそうだった。本好きの知り合いが話題にしていなければ手にしていなかったかもしれない。
いろいろ知りたかったこともあって、機会を捉えた。
面白かったのは事実だけど、たくさんの人が書いているような在日コリアン一家の4代、5代までを描く壮大な物語、とまでは感じなかった。舞台やその背景は世界を広げているようで、狭い感じすらあった。それでも一気に読んでしまえる魅力があるのは、やはり登場人物がいいのかな。
淡々と語られる「女の一生」の別バージョンとも。
写真は下巻の表紙。
読みたいと思っていたので図書館の予約に入れたのだけど、新刊の割に予約数は少なかったのは些か意外に感じた。
タイトルと在日コリアンの物語ということがその理由だろうか。
実際に洋書レビュアーが書いている後書には、レビュアー自身が初めは読みたいとは思わなかったと書いている。
パチンコという遊戯に興味がなく、そもそも苦手と言っていて、私もそうだった。本好きの知り合いが話題にしていなければ手にしていなかったかもしれない。
いろいろ知りたかったこともあって、機会を捉えた。
面白かったのは事実だけど、たくさんの人が書いているような在日コリアン一家の4代、5代までを描く壮大な物語、とまでは感じなかった。舞台やその背景は世界を広げているようで、狭い感じすらあった。それでも一気に読んでしまえる魅力があるのは、やはり登場人物がいいのかな。
淡々と語られる「女の一生」の別バージョンとも。
写真は下巻の表紙。
「アレックスと私」 ― 2020/10/09 21:48
アレックスとは、あるヨウムという大型インコに付けられた名前だ。
カテゴリに「ペット」も入れたけど、アレックスはアメリカの大学の研究室で研究対象として飼われていたから、厳密にはペットではない。知り合いがヨウムを飼い始めたところから興味が湧いて、大学から出ている研究書の翻訳本は何度か図書館で借りたことがある。
ヨウムはとても賢い鳥で、アレックスはそれを十分に証明してみせた。
「アレックスと私」はタイトルから察せられる通り、研究から離れた個人的な関係を描いている。あのアレックスのこと!と、この本を教えてもらって、すぐに飛びついて買ってしまったが、読み始めることができない。
彼が思うより早く死んでしまったことを思い出した瞬間に読めなくなった。
愛していたものが死んでしまった悲しみを、この書き手と共有することが辛い。
後書きから知ったがこの本は大分前に別の出版社から出ていたらしい。その時の方が私自身には読むための体力はあったな。
カテゴリに「ペット」も入れたけど、アレックスはアメリカの大学の研究室で研究対象として飼われていたから、厳密にはペットではない。知り合いがヨウムを飼い始めたところから興味が湧いて、大学から出ている研究書の翻訳本は何度か図書館で借りたことがある。
ヨウムはとても賢い鳥で、アレックスはそれを十分に証明してみせた。
「アレックスと私」はタイトルから察せられる通り、研究から離れた個人的な関係を描いている。あのアレックスのこと!と、この本を教えてもらって、すぐに飛びついて買ってしまったが、読み始めることができない。
彼が思うより早く死んでしまったことを思い出した瞬間に読めなくなった。
愛していたものが死んでしまった悲しみを、この書き手と共有することが辛い。
後書きから知ったがこの本は大分前に別の出版社から出ていたらしい。その時の方が私自身には読むための体力はあったな。
「江戸にフランス革命を」 ― 2020/07/14 20:48
7月14日は「ラ・マルセイエーズ」ということで橋本治「江戸にフランス革命を」
江戸って何?を解き明かしてくれるはずの一冊。
昭和平成にかけての知の巨人の一人と思っている。
あの語り口そのままで江戸の文化を語り尽くす。
こんなのはさ大したことないの、とか言い切るも疎かにしている訳ではないのを、もちろん読者は知っている。
葛飾北斎の春画も実はちっともエロくないと分析されて、身も蓋も無い。その分言葉をギチギチに書いているのだと言われて、なるほどなと思う。
永青文庫の「春画展」を観に行ったことがある。北斎の絵で骨格の捉え方の確かさに驚いたのが、我ながら意外なことだった。
江戸って何?を解き明かしてくれるはずの一冊。
昭和平成にかけての知の巨人の一人と思っている。
あの語り口そのままで江戸の文化を語り尽くす。
こんなのはさ大したことないの、とか言い切るも疎かにしている訳ではないのを、もちろん読者は知っている。
葛飾北斎の春画も実はちっともエロくないと分析されて、身も蓋も無い。その分言葉をギチギチに書いているのだと言われて、なるほどなと思う。
永青文庫の「春画展」を観に行ったことがある。北斎の絵で骨格の捉え方の確かさに驚いたのが、我ながら意外なことだった。
ダニエル・デフォー「ペスト」 ― 2020/04/23 19:35
コロナが席巻し始めてからカミユの「ペスト」が早いうちに売り切れ続出だった。その時少しも思い出すこともなかった本が、一週間ほど前に地元の書店をうろうろしていたらあった。ダニエル・デフォーの「ペスト」
デフォーといえば「ロビンソン・クルーソー」で読んだのは半世紀くらい前かも。
ん、よく考えてみれば今読むべきは「ロビンソン・クルーソー」じゃない?
孤独に打ち勝つノウハウないかな。フライデーがいないな。猫のフライデーは今はいないからな。ハナは適任だったなあ。
デフォーといえば「ロビンソン・クルーソー」で読んだのは半世紀くらい前かも。
ん、よく考えてみれば今読むべきは「ロビンソン・クルーソー」じゃない?
孤独に打ち勝つノウハウないかな。フライデーがいないな。猫のフライデーは今はいないからな。ハナは適任だったなあ。
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