2024年の第一の月が終わりそう2024/01/27 01:40

 パレスチナは虐殺の舞台のまま年を越し、南アフリカが起こしたイスラエル提訴の結果が出るか出ないか、日本は元旦から能登の大震災が起こり、この地震大国の現政府が機能不全を起こしているということが日々明確になっている今日27日だ。
 今月、私は落語を聞き、美術館に行き、ライブに行き、芝居も観て、人と会った。楽しかった。いつだって問題点は忘れていないけど、楽しかった。平和を望んでいない奴がいるので、吊し上げたい。そいつに対してはまず権利を剥奪してやりたい。「権利」は後から付いてくるものだと思ってるらしいのでそうか、その通りにして差し上げよう。
 そういえば、私の文章の下手っぷりはともかく句読点は少ないだろうか。少なくしようと考えているから少ないか。

 通底にある淀みはやはりあの福島の風景だ。不思議に濁っていない。どうも意味が通じないな。

お茶はテラスで2023/04/05 12:40

神奈川県立近代美術館葉山に行った。
メインの目的を果たしてコレクション展の方へ行こうと思ったが、空腹で倒れそうになったので、致し方なく施設内のレストランに入った。いつも混んでいるのが平日なのですぐに座れる。
アラカルトよりコースが割安と魚の料理を頼んだ。考えていたより美味しかったな。で、デザートとコーヒーになった時、テラスでいかがですかと勧められて喜んで出たがふと思った。これは食事で4人席を1人で独占している不埒を追い出そうということだっんじゃないかと。風があり体感温度はやや寒く感じる椅子に座って、嫌味なケーキとコーヒーカップを撮った。

企画展「毒」国立科学博物館2023/01/19 02:29

科博企画展「毒」に参上。 
「秘密結社鷹の爪」とのコラボで解説パネルにしばしば登場する総統と吉田くん。このコラボ、知らなかったからそこはちょっとだけ興奮。
導入解説からの最初のブースには、バカでかい蜂と蛇と蛾の幼虫の模型。唸った。よくできている。どこから毒は出るのか。蜂の産毛的体毛(頭部だけだったかな?)まで再現されていて見飽きない。虚仮威しだが、つかみはオッケー。
キノコ、海の生物、脊椎動物、爬虫類、昆虫、植物、鉱物…etc.あらゆるものに毒はあると改めて認識した。
そういえば鉱物のコーナーで「辰砂」があって、何故だか私はずっと「鉄」が多いから赤いのだと思いこんでいた。全く違うので、辰砂を加熱すると水銀蒸気を発生させ感覚障害を起こし、時には死に至るというあの水銀だったとは。
具体的な毒自体の展示の次は、毒で死刑になったソクラテスとプリニウス、毒の近代の研究者などの紹介が並ぶ。近代のその研究者に関して興味がある。その名はフリッツ・ハーパー。誰かもう一人いたようだったな。
最後のブースには科博の研究員たちの研究分野に関するアンケート(研究分野がキノコなら好きな毒キノコはなんですか?みたいな)などがあり、展示は終わる。
最後は毎度冷やかし、グッズ売り場だ。ベニテングタケのぬいぐるみ大サイズ11000円、小サイズ2640円、ツキヨタケ3080円。しばし笑う。誰が買うのか。
図録はハードカバーで2400円、触り心地やページをめくる感じは良かった。購入を少し悩む。
画像は魅力的な表情で標本にされたコモドオオトカゲ。唾液に血液凝固阻害や血圧を低下を引き起こす成分を含む。

西洋美術館の"版画で「観る」演劇 フランス・ロマン主義が描いたシェイクスピアとゲーテ"にも未練があった…

今年が終わりそうだ2022/12/27 02:02

12月はエンジンがかかり展覧会、芝居、映画をそれなりに観ることができた。ライブはなかったけど、その前に聴きに行ってるからそれを足したら完成ね。美しい本も買ったな。
体力がだいぶ取り戻せた実感があって、重い気分から解放されたのか、楽しい気分が持続している。(変なハイ状態じゃないだろな)
戯曲、脚本、台本呼称はなんでもいいが、芝居の言葉を見直すことがこれがまた、とてつもなく楽しいことのように感じる。今月観た芝居のいくつかはもとの戯曲を読めというメッセージをくれている。シェイクスピアは素晴らしい残り香。
あとどれだけ生きるんだろうか。そんな考えがかなりの頻度で頭に浮かぶのが当然の年頃なんだわ。心は命の奴隷だからね。

訃報も混じっていた。今月はいくつか縁のある人の訃報があった。知った時の気持ちの色合いは少しづつ違う。

「ボテロ展」Bunkamura Museum2022/06/27 18:56

7月3日までのボテロ展にあわてて向かった。
前売券を買っていたから無駄にする訳にいかぬ。
70点の作品が来ていたが、時間がなくて表面をさらってきただけになってしまった。それでも初期作品のいくつかと、鉛筆と水彩画による堂々たるサイズの作品を見ることができたのはよかった。
「神学校」という作品が面白いと思った。猫が描かれているのは象徴するところを考えると、好意的な意味じゃないよね。大統領を中心とする群像には犬が描かれていた。コロンビアに生まれた画家にとってこの絵には特別な意味があると思うのだけど、どこの大統領なのか、私には分かっていない。特定しているのか、曖昧なものなのか。
殆どの絵において表情が豊かでないのはジオットなどイタリア絵画からの影響とか。

展覧会、他にもたくさん行きたいところがあるが、小さい引っ越しを目前にして今月はなかなか動きづらかった。

「ソール・ライター(Saul Leiter)のすべて」2021/12/25 02:16

ソール・ライターの展覧会のカタログ。版を重ねて11刷だって。
ニューヨークの普通のアパートに住み、そこをずっと住処にした都市型の人。質素だけど使い古され馴染んだ道具が置いてある室内の風景が好きだ。彼のそばには女性も猫もいた。
ソール・ライターのソールはSaulサウル。
表現とユダヤ教について改めて考えさせられたのはソール・ライターがきっかけだったかな。

浅草Gallery éf「FROM ABOVE」2021/09/14 01:01

原爆被爆者を撮ったイタリア人写真家の展覧会を観に行った。
と、ポーレ・サヴィアーノという名前なのでイタリア人と決めつけてたけどアメリカ人だった。撮影のメイキング映像を流していて被写体となる被爆者の人との会話で分かった。「原爆を落とした国の人が来てくれて」と言っていた。
写真の中の人たちはとても重要。記録の中で表情を失わない。見る人が想いを想像するのね。
Gallery éf は蔵を改造したカフェを兼ねた空間だ。ずいぶん前からあったのに知らなかったのは残念。もっと残念なのは今年いっぱいで引っ越すという事だ。居心地のいい完全な場所なのに!
ああ、それでも食事でオーダーしたカレーのスパイスは私好み、美味しかった。引っ越しても食べに来たい。
スズノスケというハチワレの猫もいて最後に2階から連れてきてくれた。何故かここのところ猫に縁があるの。
浅草駅方向の並びにある猫カフェ「カフェ・キャラフ」も健在だった。ここの少し先にギャラリーエフがあったのか!残念の3乗。

「マン・レイと女性たち展」Bunkamuraザ・ミュージアム2021/09/12 23:37

1週間前の土曜日は渋谷にマン・レイを観に行った。いまはコロナのためにネットで行く時間を予約するシステム。
ギリギリまで車で行くか迷ったが、電車を使った。
感染を恐れる気持ちがあって電車の中と目的の場所までの行き来は辛い。機能性の高いマスクしてくれよと心で叫ぶ。

「マン・レイと女性たち」
そうだな。行ってから時間がしばらく経った今、思っていること。
彼がその人生で多くの芸術的な作品を残し、女性との素晴らしい時間を過ごしたってことの確認。
ちょっと下がり気味の気分の中でそう思った我。

映画館で寝てました2021/06/19 21:13

京橋のギャラリーに友人の個展を観に行って、その後の用事を思い出せないので銀座で映画を観ることにして、行き当たりばったりで作品を選んだら、面白くなかったらしく始まってすぐに居眠りをしてしまい、それがたまらなく気持ちよかったので、半分くらいまで映画を見逃した。
映画のタイトルは失礼だから黙っておこう。
そして珈琲店のアップルパイの写真を上げよう。シナモンの香りが立ち上って思わず写真を撮りたくなったから。

本来の予定は古書店街に行くんだったのだ。買うものも決まっていたんだった。
それにしてもコロナで映画館に長いこと行けてなくて久しぶりだったのに、寝るかな〜。

今日の東京駅付近ではデモがあるらしい2021/03/21 17:44

車で出かけたら、今日の東京京橋付近は広範囲で各種警察車両がびっしり。バラの茎によくいるアブラムシみたい。
一通にも折りたたみフェンスの仕切りが設置されていて、そこを通る車には警官がいちいち確認作業をしてからフェンスを開けている。
昭和通り沿いでフェンス番をしている警官に、何があるのかと尋ねたらスガ政権への批判デモがあるとのこと。
「ご迷惑かけます」というので「いえいえ別に」と言っといたけど、それまではオリンピックの聖火ランナーでも来るのかかなとか邪推をしていて、実に迷惑!と思っていた。
やっと路上パーキングに空きを見つけたが、百円玉が足りず目の前のコンビニで小銭を手に入れるべく、車ハンケツでパーキングを占拠しつつ、外に出るも突風と雨、真後ろには警察車両がいて「おいこら」と言われるんじゃないかと気が気でなく、「私はパーキングのために百円玉が足りないからすぐそこのコンビニで崩してくるだけなんで、すぐに車を正常な位置に入れる意思があり、悪いことはしてません」という意味合いの演技を体全体で表現しながらコンビニに駆け込み、お釣りは全部百円玉でという要求ににっこり応じる店員に好感、百円玉をたくさんゲット。無事にパーキングに車は収まり、私は歩いて目的地へと向かった。