備忘録の意味を成さない今日この頃。2017/08/05 04:17

死にそうな猫を慌てて病院に連れて行くとか、それで解決したわけでなくて、持病を抱えているのを薬の投与や何日か毎の点滴通いとかで小康状態を保っておくなんてやったりしてると、隙間を縫ってどこか出かけて印象を書き残したいと思ってもつい書き忘れて何日も何週も経ってしまうんだな。

その当の猫は薬や点滴のお陰で食欲も出て体重が増え、見た目は元気になった。高齢猫ならかなりの率で罹患する腎臓トラブルなのでこの治療を続けて行くしかない。進行を食い止めるまでは行かないがある程度抑えて行くというものだ。
とにかく無理のない治療法で命が延びた。
頑張れ、年寄り猫。

先日の劇団☆新感線の舞台を観に行ったときの豊洲の風景。
涼しげだがぬるく湿っぽい風が吹いていた夕暮れ時。

「レオナルド×ミケランジェロ展」2017/08/10 13:53

昨日。台風明けの蒸し暑い日だったが三菱一号館美術館の中は作品の保護のため21度の設定だった。
中庭には緑に囲まれて過ごすひとときを求めて、ベンチで寛ぐ人も多い。
空には入道雲が現れ夕方の天気が心配になる。
レオナルドのレスター手稿が一点。「月の研究」これはビル・ゲイツの所蔵のもの。
レスター手稿は何年も前に森アーツで見た。確か全てを展示していたと思う。壮観だった。
有名な「解剖手稿 子宮内部と胎児の研究」も。
解説パネルに、胎児の表現に研究者としての態度ではない、レオナルドと母との関係による情緒的なものが感じられるというような事が書いてあって印象的だった。→幾分私の記憶違いもあるかも。
ミケランジェロの肖像を見るたびに几帳面な職人気質を感じて、あの素描と彫刻を生み出す人っていうのがもの凄いギャップ。
夏休みの猛暑の中、空いていてゆっくり観る事ができた。

「ジャコメッティ展」2017/08/13 16:41

これは7月19日に行ってきた。
ジャコメッティは好き。だけどあまりよくは知らなかった。
そのため意外に思う作品が多くて面白かった。
デッサンは特に印象的。立体としての人の形を確かめるかのような線。
ここからあのカタチへ。骨と筋肉の存在感。

食べたいものを食べた2017/08/15 02:14

母のデイサービスで留守の実家に忍び込んでちょっとだけ整理。
母がいると何をしているのかとうるさくて仕事ができないので、已む無く留守を狙う。
2時間ほどで出て、遅い昼か早い夜か、お腹が空いたので近くのショッピングモールに行きラーメンを食べた。普段、滅多に食べたいと思わない脂ギラギラのやつ。
そのあと同じショッピングモール内にあるパンケーキ屋でデザート。
ラーメンにパンケーキ。タガが外れた感じの食。
こういうのは美味いよね。

「アルチンボルド展」2017/08/30 23:06

上野西洋美術館。
アルチンボルドの素描の優れていること!
ダ・ヴィンチの素描も数展きていて嬉しい。
アルチンボルドの「春」は本物を観たら感動する。
あの色の華やかなことは本物を観なければ。

「ヴェニスに死す」を久々に読む2017/08/31 03:19

月に一回のささやかな楽しみの一つ、読書会に今月は参加できそうなので選んだのはお題が「夏」だったからトーマス・マンのこれ。
ドイツ文学は高橋義孝翻訳に親しみがあるので新潮文庫にしたけど他のものでもよかったかな。
うちにあるはずなのに探したら無いので新たに買ったのだけど、新潮のは「トニオ・クレーゲル」も入っているからお得感もありで。
物語の季節は「夏」だというのに記憶しているより描写がずっと暗い。ドイツ文学らしさを再認識。
落ち着いた色彩くらいに考えていたので読み始めてまいったと思っているがやはり面白い。
冒頭やや過ぎたあたりで出てくる経木帽子という言葉を知らなくて調べたら楽天でも売っている作業用の麦わら帽子だったことに驚き。
人生の移ろいを残酷に見せる。主人公のアッシェンバッハが功を成し貴族の称号をも得た老作家としては見栄えの悪い心持ちで最後を過ごすのだ。