「禅 心をかたちに」から「ピカソ 天才の秘密と死のイメージ」2016/10/28 23:46

昨日27日、東京国立博物館平成館「禅 心をかたちに」と筑摩書房主催の「高階秀爾『ピカソ 天才の秘密と死のイメージ』」という講演をハシゴ。
国博の「禅」の出品目録は数字だけで見ると300点余でびっくりするが、この中には会場や期間限定の作品が大分あるので実際はだいぶ削がれている。それでも時間が足りなかった。
禅の世界も政治とは無縁でないことも分かる展示内容で面白かった。

高階秀爾さんの講演はやはり興味深かった。
若い頃から高階さんの本を全部は無理でも多少は読んでいて、権威という言葉はあまりよろしくないけどそういう人だった。
語り口は淡々としていて、ご自分の中では当然分かりきったことばかりだし、ピカソは知られ過ぎていてそれほど驚く内容ではないのだ。だけれども私の持っている視点とは違う➖まあ私が持っているとすればってことで➖「ある視点」をきっちりと据えて話されると、過去のものではないピカソが現れた。私には新鮮だった。