「藪原検校」2015/03/04 23:24

世田谷パブリックシアターで1時半から。
「井上ひさし」が好きだ。
戯曲だけでなく書かれたどんな文章も全き素敵さがあるのだ。

野村萬斎、中越典子、山西惇、辻萬長ほか。
一度この芝居は観てみたかったので、念願叶い幸せだというだけでなく、本当に面白かった。
井上戯曲に惹かれる理由を再認識。って自分でちゃんとわかって言っているだろうか。

蜷川幸雄演出、古田新太の検校も観たかったなー。

「ルーヴル美術館展」2015/03/11 19:08

リュバン・ボージャン「チェス盤のある静物」
国立新美術館にて。
フェルメールの「天文学者」が話題の展覧会。
印刷物で見ているどれともまるで違う。
どんな絵もそうなんだけど。
フェルメールの場合はその色の微妙さに思わず見とれて、本来の色はこうだったのかと思い知らされるばかり。いつも。

心惹かれる絵はたくさんあったけれどリュバン・ボージャン「チェス盤のある静物」のキレが快かった。

天気はよかったが風が冷たくまだ春と呼ぶには早い。
あの震災から4年経った同じ日。

父のこと2015/03/14 14:57

実家でしかほとんど読まない紙の新聞。
土曜版のエッセイに「病院帰りの父は蕎麦屋で」
というタイトルに惹かれ読んだ。
2012年12月に亡くなった父を思い出した。

内容は、病院からの帰り蕎麦が食べたいという父のために、途中下車して行った蕎麦屋は改装中でかなわず、適当に入った店の蕎麦は思うほどの味ではなかった。
いつもなら「不味い」「値段が高い」「店が不潔」と文句が出るところが「うん、おいしかった」とうなずいた、それが父の最後の外食、最後の蕎麦、と。

父が甦えり、会いたいと思った。