14年目の3.112025/03/11 21:10

 3.11がまたやってきた。
 昨年の12月に4回目になる双葉駅を訪れた。ようやっと駅前に全国的展開で名の知られるスーパーが建つと決まったとかで、建設のための囲いが立っていた。周辺でも解体が始まっていた。戸建て住宅だったもの、店だったもの。その半年前とは趣が変わっていた。
 変化といえば、東電の社員寮もだった。13年間住人のいない町の住宅や店舗同様、放置されて雑草だらけだったのが、車と人が出入りしていた。解体されていくのだろう。
 喜ぶべきことなのか。なにも解決していないのに。

ああ、三月2025/03/24 00:37

 毎年、ああ桜の季節かと呟いている。見たくないと呟いている。
 外を歩けば本物の桜が、ネットを見れば桜の写真が、挨拶も桜の話。申し訳ないがお腹いっぱいだ。目撃の何度目かを数えて、何ものかに感謝するのしんどいなあ。めんどくさいよ。
 他国の悲劇がここにないことを感謝するのか。それは傲慢クラスのスタイルだよ。この世界の有様を見たら既にありえんて。日本もスゴいがな。

 桜の木の伐採が横浜で行われているが、それはものすごく嫌だ。桜は生きている。私が桜と目を合わすのが嫌なだけなんよ。

「阿修羅のごとく」2025/03/27 02:25

 森田監督版(2003)を観た。三女滝子と、恋人になる調査員が受け入れ難かった。NHK版で三女を演じた石田あゆみと、調査員宇崎竜童がダントツに良かったので、ヘラヘラしているだけのようにしか見えない、森田演出の調査員中村獅童はいただけなかった。どこかきちんと大人でないといけませんのに。三女もメリハリがなくて、脅しに怯まず四女を守る猛々しさこそが見どころなのに、驚くこともできない。
 初めて観たから音楽も初めてだ。流れてきて、あ、TANKAと思った。映画の中で流れるのは「Comme à la radio」だが、それが入っているアルバムの中に「TANKA」があるのだ。何度も聴いていたから、ひとつの音楽のようになっている。映画の中での使われ方はは、とてもいいと思った。
 是枝監督版は観たいが観られない。Netflixは解約したのだ。うむむ。
 仕方ないのでNHK版を再度観る。いい。石田あゆみは勿論、みんないい。次女の夫が緒形拳から露口茂に変わったのは残念だったけど諦めつくか。
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=C0010390