NTL「誰もいない国」2018/07/18 16:33

ナショナル・シアター・ライブ「誰もいない国」をシネリーブル池袋で観た。
演出 ショーン・マサイアス(『ベント』)
出演 イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート、オーウェン・ティール(「ゲーム・オブ・スローンズ」) ダミアン・モロニー(『ハード・プロブレム』)
ハロルド・ピンターの作品なので不条理感で訳わからないかもと思いながら、役者が観たくて参上。余談だが私としては大事な関連事項であるのは演出のショーン・マサイアスは映画「ベント 堕ちた饗宴」の監督でもあった事だ。
この「ベント」は映画も印象に残る作品だったし佐々木蔵之介、北村有起哉出演の舞台も観た。
しかしながら「誰もいない国」は分からない。それでも面白いと思うのはその場のやり取りで、役者の表情のアップや細かい仕草の妙がカメラによってはっきりと目にすることができる。これで満足する。
何を観たか、何か訳のわからないものか。
どこにあるか分からない切り取られた時間がそこにあったという感じ。
最後のカーテンコールが終わるとQ&Aのコーナーがあり、4人の役者と演出家が登壇した。その中での話は理解しないこの頭には良いガイダンスになった。
役者の演じる喜びが何より伝わってきたことは重要。
マッケランがサーの称号を持っているのは知っていたけれどパトリック・スチュアートもまた、とは知らなかった。
観てよかった♡

椿組「天守物語 夜叉ヶ池編」2018/07/18 18:08

椿組は初見のこれは13日に行った。金曜日だった。
夜叉ヶ池編とあるのは天守物語に他のストーリーを絡ませたものだからだ。
花園神社の中で開場までの時間を潰しながら、赤は重要な色なのだなと改めて思う。鳥居なんかの色と芝居のポスターが呼応している。
しかし!おバカな私。
何も気づかず只々その存在感に感心していたが、天守の富姫を演じたのは松本紀保。
なんだか字面に見覚えがとか思っていたがよく良く考えてみればあの松本紀保だ! 丈もあり声も深くよく通り、美しく統べる人としての貫禄があった。初めて観たがこれほどの実力の備わった人だったんだ。
「天守物語」は玉三郎丈がもう最高と思っているがこれを演じる以上はただ観たことがあるでは済まないだろうな。どのような思いで舞台に立ったのか。
でも素晴らしかったな。