「おちょこの傘もつメリー・ポピンズ」2024/06/19 01:39

 花園神社における新宿梁山泊77回公演。開演19時、降る雨は次第に上がり始める。
 おちょこを演じる勘九郎に十八代目勘三郎の面影が何度か現れて、桜姫の時の勘三郎を思い出す。紫テントにシアターコクーンのような広さを感じてダブったのか。
 去年この観客席には唐十郎がいた。それを私は左側のやや上の方から眺めていた。出演者の一人である大鶴義丹が父の席に出向いて挨拶をしたのを見た。寺島しのぶと豊川悦司が観客の中にいた。
 今年、5月4日に亡くなった唐十郎が座るはずだった席に、大鶴佐助が招かれ父の代役を務めている。
 演者には勘九郎の他、寺島しのぶと豊川悦司がいて、六平直政、風間杜夫、大好きな松田洋治、水嶋カンナ、そしてのぐち和美。
 この一年は熟成のためにかけられていたんだと、私には可視化された形で理解できた。
 それにしてもなんなんだ、この自由に見える面白い歪は。正直何を観たのか分からない。

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