シュテファン・ツヴァイク2020/04/04 00:14

ツヴァイクは好きだったが若い頃に読んだきりで全集の2、3冊を買った覚えがあるのだけど1しか見当たらない。ばらばらになっちゃったかな。
自伝でもある「昨日の世界」についてのツィートを見かけて読んでみたくなった。
ツヴァイクが最近特に何度も頭に浮かんでくるのは「ラデツキー行進曲」を書いたヨーゼフ・ロートを知ったからだ。
ナチスの迫害のあの時代にツヴァイクはロートを支援した人の中の一人だったということも知ったからだ。
ロートやツヴァイクの人生をこんな風に見つめ直すことになろうとは思わなかった。彼らに起きたこととの距離はとても遠かったはずなのに今は間近だ。
今、日本は酷いことになっているよ。私はとても心細い。
この国は国民の一部を見捨てようとしていることがはっきりした。

普段ないこと。2020/04/18 19:14

3月25日だったかそれまで実行することしか口にしていなかった日本は渋々オリンピックを諦めた。
諦めたと思うや、直ぐにコロナが最大重要案件になり、4月11日主要都市に非常事態宣言が出された状態で人が半分凍りついた。
繁華街はもちろん、デパート、ショッピングモールなどの営業の休止、時間の短縮などなど。
4月18日現在非常事態宣言は全国へ渡った。
個人事業主は死に体となって飲食店は早くも閉店を決めたという話が次々に湧いてくる。
免疫が作られないと言われている未知の感染症COVID19=コロナは今一番恐ろしい敵だ。
私の場合は昨年3月末に亡くなった母や、この2月に見送ったサンドラのことは慰めだ。外出禁止などがある中で彼らの健康に配慮しなくてはならないのは精神的にも随分しんどいと思う。
サンドラにはとても会いたいけど。::

外出禁止が続く中で去年イタリアに行ったことを思う2020/04/20 16:21

考えれば、私がイタリアに行けた2019年という年はいっそう特別なものになった。大体予測できる「今年」がそれなりだったらこれ程の感慨もなかったろうな。
今の状況下で若い人に「あなた方はかわいそうだ」という言葉が適切でないことを一層認識しなければいけない。今の日本の政治経済が若い人にとっていいと私は考えていないから、ついそれが言葉になってしまう。
この事も去年までなら何気ない「あなた方はかわいそうだ」という言葉が年寄りのちょっとした口癖くらいの意味でしかなく、特に気にならなかったかもしれない。だけれども今となってはそれは避けるべき言葉になった。COVID-19によってかつてのものは壊され、次に訪れる日常はこれまでとはまるで違うものだとしたら、無責任に彼らを放り出していますと告白するようなものだからね。
じゃあなにができるのか。自分の身を守ることだけで精一杯になるのは時間の問題だ。

social distance2020/04/22 01:40

私の日常がどう変わったかと言えば…人と会わなくなった。
これは積極的に身の安全を望む人の多くが可能な限り取る手立てだから、特別なことじゃない。不安はある。ただ落ち着いていようと思うだけ。
それほど遠くない未来は少し大げさに悲観してみておこう。

来たるべき時としか言いようのないその時がどんなかを考える。非常事態宣言が解除されたのにもかかわらず誰一人姿が見えない。

という、平凡を通り越して想像力が枯れ果てている感じ。

ダニエル・デフォー「ペスト」2020/04/23 19:35

コロナが席巻し始めてからカミユの「ペスト」が早いうちに売り切れ続出だった。その時少しも思い出すこともなかった本が、一週間ほど前に地元の書店をうろうろしていたらあった。ダニエル・デフォーの「ペスト」
デフォーといえば「ロビンソン・クルーソー」で読んだのは半世紀くらい前かも。
ん、よく考えてみれば今読むべきは「ロビンソン・クルーソー」じゃない?
孤独に打ち勝つノウハウないかな。フライデーがいないな。猫のフライデーは今はいないからな。ハナは適任だったなあ。

クレマチス2020/04/26 20:28

実家のクレマチスが花を咲かせた。白しか見たことがなかったが、今年のは少しピンクがかっている。
この株がド派手なトケイソウに圧されてなかなか思うように花をつけなかったからここ数年ガッカリが続いていたのだけど、貫禄のあるのがデビューで嬉しい。
それでも相変わらず気持ちはあがらない。

お守り2020/04/30 02:58

昨年の春ごろだったか銀座のプランタンの期間限定のショップで買った。数人の作家が作品を展示販売しているという感じ。
これは中東の国の女性が作っているお守りのようなものだということで、特定の国か複数の周辺国まとめてか忘れたが女性支援のためのNPOが出店して売っていた。もちろんひとつづつ手作りだ。
トルコやエジプトが「目」のアイテムのエキスパートよね。
で、イタリアに行く時にこれを思い出して大事な物を入れてあるポシェットに付けておいた。ところが最初の目的地Veneziaでパスポートを盗まれてしまった。お守りだったんじゃ?と思った。
でも真夏のVenezia、観光客が溢れかえりスリがそれを目当てに数多く集まっているところで、怪我もなく命にも別状がなかったのは幸いだったと思ってよしとした。仕方なく。
スリのテクニックが優れていたお陰で何も気がつかなかったんだからね。怪我も何もないよ。