シリーズ深読み読書会「宮部みゆき〜時代小説の最高峰孤宿の人」2018/02/14 23:29

このNHKの読書会は不定期な番組なのでいつやるか分からない。
今回危うく見落す処だった。複数のゲストがそれぞれの見方を披露していく構成で、取り上げた作品がより立体的になっていき自分自身の理解が深まったかのように思えるのが何より快感だ。
今回は宮部みゆきの時代ものである。
宮部みゆきが一番苦労した小説と言っているこれは、ただならぬ物と感じつつも私は好きになれない作品だった。理不尽が過ぎて耐えきれなかったのは、多分読みが浅くてダメだったんだろう。
奇々怪界な噂を持つ加賀様の謎を解くだけと思い込んで読み始めた私は、文庫本上下巻読み切るまでそれを切り替えることができなかったにも拘らず、宮部の魅力のある文章に囚われたままだった。
ともあれ何とも言いようのない寂寥感が残ったこの小説の解題に興味津々で録画を見始めたが、お陰で読み直すことなく何故面白いのかをわくわくしたまま理解した。いや、意味わからなくても面白かったから読み終えることはできたんだけど。
冒頭で進行の鈴木杏が「繊細で複雑で豊かな作品」との形容、その通り。

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