明けた新年 初仕事2025/01/01 20:49

 新年が明けたが、自分が無事に年を越せたことに感謝するも、特にめでたい感じもない。敬愛する人が何人か亡くなって、それが響いているかな。それでなくても、パレスチナの虐殺はよ。それも様々な距離感で起きていることの一例に過ぎない。
 とはいえ、大晦日までの2024年の師走は、何かと楽しく過ごすことができた。本日元旦は終日家にいる。いい気分だ。
 オレンジという色が捨てがたいものの、やや持て余したクッキーの缶を、コレクションボックスにした。最初に収まるのは、薬の日付から看取りの日まで約二週間を残す、キジトラさんちゃんの薬であった。さほどキジルシでもない。

ねこの避難/サンドラのこと2024/10/01 23:21

 台風が接近してきて「避難」の文字が踊ると、サンドラのことを思い出すのはパターンになっている。何年か前に強烈な台風がやってきた時のことだ。
 当時その台風情報によれば、今まで経験のない酷い被害を覚悟しろというくらいの強さだったので、ゼロメートル地帯でマンションの一階に住む現実を考えた。それで避難場所が目の前の小学校だったから移動が楽であったこともあり、サンドラを連れて避難することにした。
 しかし災害を予測しての避難は初めてだったせいか、緊張が災いして判断が悲観的な方に傾いて行った。ペットのキャリーやケージは小学校の一階の入り口付近に置くことになっている。そこにいれば、サンドラが聞きなれない犬や猫の鳴き声に怯えるに違いないとか、浸水は必ずある、だから低い場所に置いてはおけない、溺れさせてはならない、なんとしても助けるという考えにガチガチに捉われてしまった。そこで、サンドラだけマンションの5階に住む友人の家に預けることを考えたのだ。
 しかし、それは慣れた環境以外は恐怖の対象でしかないサンドラにとって、拷問に近かった。今までいた猫たちの最後の生き残りであるサンドラをこれ以上ないくらい大切に考えてきたのに、おかしなバイアスがかかってしまったせいで、サンドラが本当に望むことを見失った。
 生かすことを願ったにもかかわらず、私のしたことはサンドラの命を縮めた。家族の避難に付き添って留守の友人の家にただひとり預けられたサンドラの心臓が、恐怖と不安で早鐘のように打ち続けられたのは確かだ。そこで命が削られた。
 その年の12月の中旬を過ぎた頃、サンドラの後ろ足の肉球を触ったらひんやりしてた。そのひんやりは独特なもので経験則による直感のようなものだけど、床を歩いた冷たさとは違うと私には分かっていた。寿命の尽きるときが近い徴候だ。翌年の2月にサンドラは死んだ。避難からたった4ヶ月だ。
 こんなふうに文字にすると、気持ちをコントロールできなくなってただやるせない。
 miss you Sandra.

猫の話ばかりしたい2024/03/13 02:08

 落ち込むなあ。気分を変えてと、適当にファイルから拾ったら、窓辺で外を眺めるニコルかサンドラか、サムネールが小さくてすぐには見分けのつかない写真だったが、拡大して確認したらサンドラの後ろ姿だと分かった。
 サンドラはこの場所が好きだったよ。
 
 miss you♡

ジャム(猫)の話(その1)2024/02/03 20:39

 猫のジャムをうちに迎えるきっかけを作ってくれた知り合いに、偶然再会した。夜の9時近く、前の住まいに近いコンビニにコーヒーを買いに入ったらKさんがいた。だからジャムのことを思い出そう。
 ジャムは9歳まで一緒に過ごした家族と、ある事情で別れることになり、その家族から飼い猫について相談されたのが、Kさんの夫だった。私のうちにいるのが全て外にいた子ばかりで、猫の保護に多少詳しいと知っていたから、私に話がきた。2005年の年末くらいだったろうか。
 最初は里親を探すという依頼だけだったが、落ち着かない家族の中できちんと世話をされていない様子が窺えたから、とにかく私が預かることになった。預かるにあたっては基本の健康診断とワクチンを済ませてもらった。
 で、いよいようちに、ジャムの飼い主の夫という人が猫入りキャリーと新しいトイレキットを持ってやってきた。玄関にキャリーとトイレの箱をまず置いて、健康診断の検査結果とワクチン済み証明を見せてくれた。それを受け取って確認して、さて猫の入ったキャリーを開ける段となった。
 飼い主がジャム〜と優しく声をかけながら開けると、ジャム本人が出てきたが、いきなり驚かされたのは聞いたこともないほどの物凄い唸り声だった。そんな唸り声、すでに4匹いる猫メンバーからは聞いたことがなかった。音量もそこそこあった。私に言わせれば猛獣だった。
 猛獣は丸くてもっちり全体が太くて足が短かった。それが恐ろしい唸り声をあげながら、急いでいるふうには見えないが、彼女なりに急いで、開いている扉の方へトコトコと向かい、部屋に入り部屋の奥まで行ってカーテンの後ろに隠れた。隠れてなお唸り声は止まない。
 元の飼い主は苦く笑いながらあれれという感じで、目の前にはいないジャムにお別れを呟き、人間同士はきちんとお礼やら何やら言い合ってお仕舞いになった。かわいいですねというお世辞もあらばこそ、相手信じなかったろうな。
 元飼い主が帰ってからカーテンの裏にいるジャムに声をかけると、唸り声はいっそう凄みが加わった。放っておいた方が良さそうなので、しばらくそのままにした。
 先住猫たちはやはり警戒していただろうか。だいぶ記憶が薄れている。興味は示したと思うが、みんながいる部屋とは違う部屋に入っているので問題はなかった。
 しばらくしてからジャムのいるところを偵察した。呼びかけるとやはり唸り声が返ってきた。かわいそうに不安でいっぱいだったろう。また私は部屋から退散した。
 時間をおいて再びジャムを見にいく。と、驚いた。部屋の床に置きっぱなしだった、未開封のロイヤルカナンの2Kgの袋がどてっぱらを噛みちぎられて、中身がこぼれ出ている。ジャムは私の気配を察して、一足早くカーテンの後ろに隠れてしまった。唸り声は途切れる時もあるが、思い出したように大音量になる。
 キャットフードの袋の材質はアルミだ。未開封の袋を食いちぎるってどんなか。これは、健康診断の検査結果に問題が現れていた。白血球の数値が極端に高かったのだ。そういえばと後から心当たるものがあった。その理由が副食の缶詰ばかり食べさせていたからだと医師から言われたそうで、栄養の偏りによるものだということだった。

続く

猫の感受性つながり2023/05/22 10:14

雄猫が案外子猫の教育者として優れた面を持っていることを教えてくれた人。猫が死んだ時の心持ちを歌にした人。
猫の感受性で語り合うととても面白い人だよ。そういう二人が亡くなってしまった。
そのついでに父の死を思う。猫たちの死を思う。母の死を思う。友の死を思う。

サンドラと分かる2021/02/28 10:49

いたずら書きとはいえけっこう真面目な気持ちで描いていた。
キジトラの場合、表情の印象が決まる模様も重要だけど、眼の形や口もとでいかにもサンドラと分かる。
眦(まなじり)がキリッと上がっていて強そうなのに、子供っぽいまま歳をとった。

ハナが17歳で逝った12月23日2020/12/26 02:29

ハナに会いたい。3年前に死んだハナに会いたい。
私の掛け布団の上で過ごしていて、ふらふらになっても変わらず私の間近にいたがった。それなのに滑り落ちてベッドの脇で息を引き取った無念の猫。
ハナの心臓の音を聴きながら最後を見届けるつもりで寄り添ったのに、疲れ切っていた私はそのまま眠ってしまった。
そのわずかな間にハナは落ちた。トイレに行こうとしたのか、何かの理由でもがいて滑り落ちたのかわからない。
空を飛ぶような形で床にいたの。
寂しいよ。行けばそこで会えるなら、私も追いかけたいよ。

窓が連なる2020/10/28 01:30

ルルの友達と勝手に人間が決めて、障害を持つ猫の傍らに置いていたライオンのぬいぐるみ。

今日はハナのこと2020/05/20 02:56

紙粘土であれこれ。
デスクトップに使っているのはマグカップに顔を突っ込むハナ。
マグカップは科学博物館の企画展で買ったものだ。柄は海の生物だね。すごく気に入っていたのに割ってしまった。
ハナとお気に入りのカップの取り合わせ。色もいいね。

猫二体2020/05/10 02:10

ただひねってみた。