「NINAGAWAマクベス」(1985)2017/02/17 11:51

CSで蜷川幸雄、平幹二朗への追悼番組として放送されたものを録画して観た。
小田島雄志の訳本、衣装は辻村寿三郎、舞台美術は妹尾河童。
演出や舞台美術、衣装の素晴らしさは言うまでもないが、平幹二朗の只ならない存在感は今更ながら圧倒的。
役者の狡猾さと言うのか、あの顔つき眼の表情。天才が努力して露われるものなのか。
マクベス夫人は栗原小巻で、やはり舞台役者の面目躍如。
マクベスの最後はマクダフの剣に倒れた後、幼児のように体を縮めていく姿で終わる。
これが二、三年前に観た市村版にあったかどうか覚えていないが、このような演出の姿が似合う妖気漂う俳優はなかなかいない。

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