「ナイスガイズ」2019/02/09 14:41

原題はそのまま「the nice guys」2016年アメリカ製作。
ラッセル・クロウ、ライアン・ゴズリング、キム・ベイシンガー。
wikiで詳細を見たら「ミステリー・クライム・スリラー・アクション・コメディ映画」とあって笑った。あとはサスペンスも加えないと。
1977年のカリフォルニアが舞台で自動車業界の醜聞を巡るバディシステムの私立探偵もの。
ライアン・ゴズリングのヘタレ探偵と、娘のませた賢さ、ラッセル・クロウのタフな探偵が見どころだから多少の不満はどうってことない。色々キテレツ感があって好み。
監督のシェーン・ブラックはリーサル・ウェポンなどの脚本を書いている。
衣装をはじめとする色合いもよかったなぁ。

https://eiga.com/movie/84995/

「日日是好日」2019/02/12 20:15

誘われて観に行った。
樹木希林なので気にはなっていたんだけど。
淡々と始まるお茶の習い事。若い女が特に思うところなく始めたお茶が、長い人生の伴走者になって茶室の庭の季節の移り変わりを眺めていくことになった、のを私たちは見る。
樹木希林のお茶の師範姿がやっぱりいいなと思った。背すじをピンと伸ばししているのがしんどい年齢の人でやや背中が丸くなってる。それでもその佇まいが清らかに見えて気持ちいい。
人生に何があるか分からないでいる若い女が年齢を重ねてやがて経験していく恋や仕事の挫折感、肉親を失う喪失感が、何度も巡る庭の四季に被さる様を得心しながら観た。

「ザ・プロファイラー 小説家ヘミングウェー」2019/02/15 13:45

NHKのザ・プロファイラーを録画したのを興味深く見た。
フルタイトルは「小説家 ヘミングウェー/ヒーローを演じ続けた男の真実」 (1899年生〜1961年没)
1954年に二度も飛行時事故で重傷を負った事は知らなかった。
それから書けなくなった苦しみを抱いて七年後の自殺。
私はある時猫好きで知られ多くの猫を飼っていたヘミングウェイが、仔猫を噛み殺したという理由でそのオス猫を銃で撃って殺したということを知ってショックだった。猫という動物を愛しながら本能で子猫を殺したオス猫を銃で撃ち殺せるってどういうことか。それは気になることの一つ。
戦争の真っ只中にいたことや猛獣狩りを趣味ともしたことが関係あるのか。
ヘミングウェイの感覚を理解するのは私には無理そうだけど、魅力的な男よね。

「ハンナ・アーレント」2019/02/22 23:14

渋谷ユーロスペースで。
2013年に岩波ホールで公開されている。
画家内海信彦氏のアフタートークもあってチケットを予約しておいた。
アイヒマンの裁判について書いたものが批判の的となり死後も長く見直されることがなかったアーレントの信念を映像で分かりやすく説明してくれている。製作はイスラエルということも理解するのに必要な要素かもしれない。
「エルサレムのアイヒマン」は最初雑誌ザ・ニューヨーカーに5回に分けて連載されそれが本になった。

民族主義的に物を考えると内なる自分が引き裂かれかねない不安が私はあるから最初から考えてないかも。私の場合難しくて引き裂かれるのかな〜。