「リチャード三世」2017/02/17 23:38

映画館でアルメイダ劇場での上演作を観る。
現代ならではの演出がやはり印象に残る。
何年か前にリチャード三世の骨が発見されたニュースがあったが、それを舞台のプロローグにした。
それにしても今日観る「リチャード三世」がこれ程にリアリティを持って心に迫るとは。
反知性社会である今だからこそか。
いつもならリチャードを見るとき、グロテスクを楽しんでいた。
今は楽しむ余裕のない状況でグロテスクとはこういうものだと突きつけられて、言葉を失っている。現実に起こっていることが頭をよぎる。
それだからこその素晴らしい芝居。
レイフ・ファインズのリチャードの繊細ないやらしさが際立った。
バネッサ・レッドグレープの舞台を初めて眼にできたのは幸せ。
訳本でにしろ、読み返さずにいられない。

知の巨人たちを見上げることしかできない。

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